生徒会長であり,実はヤクザの娘『中山紅愛』
副会長であり,紅愛と幼なじみ『橋口絢音』
そして,僕,能楽学園生徒会・書記『菅野史彦』
この3人の生徒会が「場当たり的な対応で」とりまとめていた能楽学園に,ふたりの少女が転校してくる事になった.
年上だが同級生の『川崎翆』
妙に紅愛に対して攻撃的な『堀場千佳』
彼女達が現れてすぐ,学園が騒がしくなる.
ある時は紅愛の机に爆薬が仕掛けられ,ある時は紅愛の椅子に銃弾が撃ち込まれる.
それらへの返答として,紅愛は全校集会を開く.
「今回の騒動は,我が中山家の相続争いが原因だ.中山家が欲しければ私だけを狙え.川崎,堀場,そして橋口」
——と.
ざわめきたつ生徒達.
そんな中,心配そうな目と,恨めしい目と,無表情な目が,僕に向けられていた.